2004.11.18
具合が悪くて学校行けないような時でも、バイトだけは行ったりしてたんですけど、熱が上がって来て食べたものを胃が受け付けなくって無理に食べると吐いたりするように。仕方なくバイト先のスーパーに今日お休みさせてもらえないかと電話して許可をもらってから、起き上がっているのも辛くなってきたので一眠りしました。
枕元で鳴り続ける携帯に起こされて相手が同じゼミの紗枝ちゃんなのを確認してから通話ボタンを押すと、
「具合平気?今から行くから待ってて」
あー、うん、熱はあるけど眠ったら随分楽になったし大丈夫だよーと言ったらもう最寄駅まで来てるよというので慌てました。お風呂とか入ってないしパジャマだし困ると言ったら病人はそんなこと気にしなくていいからと言われました。
しばらくして両手にスーパーのビニール袋を両手に下げた紗枝ちゃんがやってきました。見慣れないロゴマークだったので、そのスーパーどこにあるの?と訊いたら、彼女の家のそばの店だとのこと。私の家の近所で知らない店を探すよりは知ってる店で買ったほうが確実だからと彼女は笑っていましたが、大荷物抱えて電車乗って来てくれてなんだかとても申し訳なかったです。
台所借りるね、と言って彼女はビニール袋の中身をテーブルに広げて料理を作りはじめました。起きて手伝おうとしたら寝てていいからと言われてまた眠ってしまったんですけど、良い匂いに眼が覚めたらシチューが出来上がっていて、彼女はベッドの脇で本を読んでいました。
久しぶりに誰かと一緒に食べる手料理はとても嬉しくって。紗枝ちゃんは飽きちゃわないといいんだけどと前置きして「いっぱい作ったからその都度温めて食べるといいよ」とても美味しいよ、有難う。大切に頂きます。一人暮らししてる身には一番の贈り物です。
そう言えばなんで紗枝ちゃんって紗枝ちゃんなの?と訊いたら「え、どういう意味?」と訊き返されたので、普通、苗字にさん付けで呼ぶのに、何で紗枝ちゃんはみんな紗枝ちゃんって呼ぶの?
「多分飲み会のときに武井が言ったのが最初だったんじゃないかな?まだお互い顔合わせたばかりで変に気をつかったり、変に仲良くなろうとしてって言う中で『じゃあ紗枝ちゃんって呼ぶね』って武井が言ったのが最初だと思うけど」
本当はなんか嫌なんだけど、と彼女は笑って付け加えるのを聞いて、じゃあ私は春日さんと呼ぶねと言ったら椎名さんなら紗枝って呼び捨てにしてくれていいよと言われました。じゃあ私のことも椎名と呼んでよと言ってから、なんだか恋人になりたての二人の会話みたいでおかしくって笑ってました。
ご飯食べたあと「効くから飲め」と言われてリポビタンDを。初めて飲んだけど、これ美味しくないですね。飲んで眉をしかめていたら口なおしに、と彼女はココアを作ってくれたんですが、ちゃんと練って作るココアって初めて飲みました。ヴァン・ホーテンのココア、見かけたことはあったんですがこんなに美味しいものだとは思いませんでした。これ美味しいね、病み付きになりそうだねって言ったら、太るのを気にしなければと言われたので毎日飲むのは駄目なのかも。でもこれ書きながら今も実は飲んでます。美味い。続けると確実に太るのかな。でも砂糖を自分で加減できるからきっと大丈夫。まだ大丈夫。
今日はわざわざ有難うって言ったら、同じ沿線沿いだからそんなに大変じゃないよ、心配しないでゆっくり休め、とのお言葉。「私も一人暮らしで自炊メインだから、作るのはそんなに大変だと思わないし、今日だって何か食べなきゃなんないんだから気にしないで」
今週末にでもケーキ食べに出かけようねと言われたので、作ってもらったシチューを食べて元気になろうと思います。
紗枝、ありがとう。
追記:
日記の中の人物はWEBの世界の人で無い限り全て仮名にしてあります。
でも、イニシャルだけは一致するようにしてますので事情を知っている人にはわかるかも。
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